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栄興建設の歩み

第1章
初代栄亮の創業前史

栄興建設の創業者は、瀧川藤吉(とうきち)(通名 栄亮えいすけ)といいます。栄亮は明治32年淡路島で誕生しました。

栄興建設の創業史を語る時は、大阪の「橋本組」という名前が欠かせません。「橋本組」は戦後まもなく廃業しましたが、戦前は全国屈指の建設会社でした。橋本組は創業が明治11年で、大阪の請負業者としては最も古い歴史を誇りました。代表的な作品には「大阪商船ビル、大日本麦酒工場、関西大学、京都光華女学校、大日本紡績工場、大阪中央電話局、大阪朝日座、日出新聞本社、京都帝国大学法学部、大分別府ホテル」などがある。

この橋本組で幹部だったのが、栄興建設の創業者、栄亮です。栄亮は橋本組での仕事を通じて国家、公共への顕著な功績が認められ、昭和15年には「勲七等青色桐葉章」を授与されています。

栄亮は、東京、名古屋支店長を兼務する専務取締役まで昇進し、橋本組の大番頭と呼ばれるまでになりました。しかし、そこに大きな転機が訪れます。橋本組は昭和3年に2代目の橋本政吉が家督を継ぎましたが、戦後まもなく死去したことで廃業してしまいました。昭和20年の敗戦を迎えた時に栄亮は47歳でこれからどうしたものかと随分迷ったようです。

第2章
初代栄亮の創業期

橋本組が廃業すると決まり、身の振り方に悩む栄亮に対して、救いの手を差し延べてくれる人物がいました。それは「三輪常次郎(みわ つねじろう)様」という風邪薬コルゲンコーワで知られる興和の創業者です。三輪様は大正から昭和にかけての大実業家で、昭和21年には名古屋商工会議所会頭になりました。

この名古屋商工会議所会頭の三輪常次郎様から全面的なバックアップを頂き、栄亮は創業する決意を固めました。そして昭和24年9月24日栄興建設は誕生しました。栄興建設の名前の由来は、瀧川栄亮の「栄」と興和紡績の「興」から「栄興」と名付けました。

三輪社長のおかげで栄興建設は戦後順調に発展する事ができました。栄亮は「大阪橋本組」で勤務していたこと生涯誇りとしており、「手堅さと信用第一主義の橋本精神の洗礼を受けた、その企業精神を受け継ぎたい」語り、栄興建設でも実践してまいりました。栄亮は昭和51年に黄綬褒章を受賞しています。

第3章
二代目和夫の発展期

栄興建設の二代目社長は瀧川和夫といいます。和夫は京都の大学で応用化学を学び、大学卒業と共に山之内製薬(現アステラス製薬)に入社し、京都の研究所で新薬開発に向けて実験の日々を送りました。

しかし父栄亮の会社創業により、山之内製薬を退職して手伝う事になりました。ここから父子の二人三脚経営が始まります。和夫は再び大学で一から建築を学び、その後父栄亮の教えを得て家業に励みました。

日本は戦後の復興期に入り、栄興建設は日本住宅公団(現UR都市機構)、愛知県、名古屋市、東海電信電話公社(現NTT)などを中心に公共工事も数多く受注する様になり、民間では興和紡績様を筆頭に日本郵船様や三菱商事様が主力となり高度成長と共に発展の道をたどり始めました。

公共工事で大きな仕事になったのが春日井市の「高蔵寺ニュータウン」でした。高蔵寺ニュータウンは春日井市東部の丘陵地帯で造成されたもので、昭和43年から入居が開始された大プロジェクトでした。これは東京の多摩、大阪の千里に代表される日本住宅公団の看板工事と言われ、藤山台、岩成台、高森台などと続きましたが、栄興建設はその工事のほとんどに参加しました。

和夫は昭和52年に社長に就任しました。そしてその就任に際して、創業時の精神を引き継ぎ、山に登る心で一歩一歩踏み締めて、確実に登って行く、たとえ遅くとも後退せずに着実に実績と信用を積み重ねて行く様心掛ける事を誓っています。和夫は平成2年に親子2代となる黄綬褒章を受賞しています。

第4章
三代目和宏の挑戦

栄興建設の3代目は瀧川和宏です。

和宏は大学卒業後に大阪の老舗建設会社「株式会社鴻池組」に入社し、工務部と設計部で仕事を学びました。平成2年4月に栄興建設に入社し、工務部、管理部、営業部等を経て平成15年に社長に就任しました。

バブル崩壊後、公共工事は財政難で大幅に縮小し、建設業の転機が訪れました。幾多の社会情勢を経験し、日本がトンネルから抜け出て回復の兆しが見え始めた今も、和宏は気を緩ませる事なく、祖父、父の教えである「手堅さと信用第一主義」を確実に継承すると共に、企業は「人であり、宝である」の言葉通り信頼できる社員と恵まれたお客様を裏切らない経営を目指して参りました。

 

 

第5章
四代目水谷清司

栄興建設の4代目は水谷清司です。

水谷清司は卒業後に栄興建設に入社し、45年栄興建設で仕事を学びました。多くの建築物を施工し、執行役員建築本部長を経て令和2年に社長に就任しました。

初代瀧川栄亮から70年続く栄興建設を社員とともに社是三則「迅速・親切・丁寧」を胸に力を合わせ盛り上げ、お客様に喜んでいただけるよう精進してまいります。

 

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